プレミアム10


2007年の5月下旬、LIVE EARTHYellow Magic Orchestraが出演すると発表されて以来、ずっとYMO漬けの生活を送ってきたわけですが、そのピークが7/6(金曜)、7/7(土曜)にやってきた。

まずは7/6(金)午後10時より1時間にわたって放送された、NHK プレミアム10。タイトルは『YMOからHASへ 高橋幸宏坂本龍一細野晴臣 音楽の旅』。司会は住吉美紀アナ。ぎりぎりYMO世代といえなくもない年齢のアナウンサーなんだね。つか、Wikipediaによると、バツイチのようだ。どうでもいいな。ちょっと好み系だけど。

話を元に戻してと。

内容は5.19 HASライブの模様と、リリー・フランキー対HASの対談。対談にも大いに興味があるけど、それ以上に5.19 HASライブの内容が見られることが嬉しい。あの鳥肌モノの興奮をもう一度。

放映されたライブ演奏曲は以下の6曲のみ。

  1. 以心電信
  2. RIOT IN LAGOS
  3. RESCUE
  4. ONGAKU
  5. RYDEEN 79/07
  6. CUE

SketchShowの曲は一切流さなかった。その辺はDVDを待てってことか?

以心電信はドラムロールで始まったYMO時代とは別の新アレンジ。リズム帯のクリック音から吹きモノの音(たぶん打ち込み)がいきなり立ち上がる曲の始まりが非常に良い。英語歌詞部分はYMOと同じだけど、日本語歌詞部分は後半で『上手な嘘は辞めて、心の奥を鏡の中に映してみよう』という新しい歌詞のみ。5.19 HASライブの趣旨に添った良いアレンジだ。
iPodでじっくり聞いて初めて気づいたんだけど、曲の途中(間奏部分等)に子供のはしゃぎ声が小さく被せてある。

あとは、ONGAKUがすごく良い。教授が曲を作った当時、まだ三歳だった美雨ちゃんの為に作った曲のようだ。大人になった坂本美雨YMOの共演をこの曲で見て聞いてみたい。『待ってる、一緒に、歌う時』と歌ったんだしね。
アレンジはかなり軽め。でも決して軽薄ではない。

RYDEEN 79/07は、改めて聞くと紛れもない79/07。ライブ中はすごく散解以前のRYDEENなアレンジだと思っていたけど、改めて聞くとやっぱり79/07。トイピアノは1メロでは手弾き、2メロ以降はシーケンサーなので、微妙に音が変わってるように感じた。

CUEはホーンセクションが加わってすごくゆったりした曲にアレンジされた。良い意味でユルくなってる。対談でも『緩くなった』と三人は語っていたけど、散解コンサートのようなガツガツした肉食系テクノではなく、細野さんを筆頭に60を間近に控えて草食系のユルいテクノポップに昇華させてしまった感じ。
そしてなにより、5.19のCUEは教授がドラム担当。ドラム叩きを生業の一つとするユキヒロさんを隣にして、教授はいっぱいいっぱいの叩き方。口元でもリズム取ってるのが写ってた。←これはシンセ弾きでも見られる教授の癖なんだけど


一通り見終わって改めて思ったのが、NHKYMO時代からずっと追っかけて大切にしている。三人がドテラ着用でRYDEEN放送させる企画思いついて、それを三人をスタジオに呼んで、実際に演奏させて放送しちゃう所がNHKのすごい所だ。今回のライブでも、舞台向かって右側にやぐら組んで、斜め上から三人を画面に捉えるフレーミングとか最高。
これが同じライブを某民放に扱わせると、若造アナウンサー連れ出してトンチンカンな話させたりする。あのインタビューは三宅裕司が居ただけでもまだ救われてたけどね。