New MINI

職場が変わって、今までの20倍くらい仕事に集中できているぼんぐりです。こんにちは。

20倍くらい集中できているってことは、今まではあんまり仕事してなかったってことです。はい、給料泥棒でした。

さて、今日は新型になったNew MINIのお話。4月の下旬に1年点検に出しながら、新型を舐めるように見たり、ちょっとだけ乗ったりしてきたのでその感想とか書きます。

まず、安っぽくなってます。自動車業界用語で言うところの『コストダウンの影響の固まり』とか、『利益に走った車作り』が随所に見られます。

たとえば、ホイールハウスの内側。旧型になったMINIは、他の多くの車と同じように樹脂製でした。しかし、新型MINIはなんと厚手の不織布。たぶん、吸音性や遮音性、そして軽量化を狙ったことにしてあるのでしょうけど・・・。でも、雨の日に泥道走ったら泥を吸い込んで、すごい色になって乾くと思います。うーん・・・。

あと、インパネの各部品の合わせ方。旧型は面のつながりを考慮した形状だったので、工作精度を結構求める形状でした。しかし、新型は突き当て形状を多用してます。これ、生産技術的には寸法管理すべき項目を減らせられるので楽なんですよね。

あと、細かいところではトグルスイッチが標準ではメッキじゃなくて、形状も単純化してあったり、シートの後ろ側だと、旧型は樹脂製のバックボードと呼ばれる部品ですっきり見せてたのに、新型はシートカバー(シートの布の部分)が袋構造でファスナー閉じになってたり、ウインカーレバーが旧型はシルバーの樹脂部品だったのに、新型は黒だったり、他にも旧型ではシルバーだった樹脂部品の多くが新型では黒の樹脂部品になってます。

ただ、旧型より確実に使いやすくなってる面はいっぱいありました。まず、前席のイージーエントリー機構レバー。旧型はシートの下側に押し下げるような小さなレバーだったのが、新型はシートの肩口に引っ張り上げるレバーが付いています。これ、操作時のことを考えると、新型の方が安全で使いやすいですね。

他にも、ハンドルが上下調整だけでなく前後調整もできるようになったとか、足回りがかなり普通の乗り心地になったとか、Windows3.1時代のような制御だったCVTが最新のアイシン製6ATになってスムーズになったとか、女性には結構きつい重いステアリングがかなり軽くなってるとか・・・。

ぼくは旧型MINI乗りなので、旧型にひいき目で見てしまいますが、それを差し引いても旧型の方に魅力を感じています。だって、BMW製になったMINIって、実用車というより、ファンカーじゃないですか。レーシングカーを思わせるような微低速でもクソ重い、ぶっといハンドルを回しながら、これまたレーシングカーのように前後は自分に近くて左右(特に左)が遠く感じるドアミラーで左右を確認しつつバックしたり、超クイックなステアリングで町中を飛ぶように走り回ったり・・・。

最後にぼくの個人的意見。旧型MINI乗りの人は新型になったからと言ってほいほいと買い換える必要は無いと思っています。新型は確かに最新の技術を使って開発しているので、機構的には格段の進歩を遂げています。コンパチビリティ思想をさらに発展させる、歩行者保護も考慮されてる。いろんな面が乗る人に優しく、使いやすくなってる。でも、それに反して独特の『クセ』のようなモノについては、失ったことが多いような気がします。旧型乗りの一人として、長く長く大切に乗っていきたいと思います。


さて、写真。3月末に行われたお友達の結婚式に出席したのですが、その模様をAppleApertureから発注できるハードカバーの写真集にしました。写真はその外箱です。最近のアップルのテーマカラーである、白とグレーの二色で彩られた厚紙製の外箱です。白い部分を先ず開いて、さらにグレーの部分も開くことができるようになっています。

この写真集、はっきり言ってかなり高い(デフォルトの20ページ+リネン布装丁の大型ハードカバー表紙で3500円+送料900円+消費税)ですけど、良いです。写真を印刷する紙がもう少し厚ければケチの付け所がないと思ったんですが、それを差し引いてもすごい良いです。iPhotoでも同じ様な写真集を作ることができるので、大切な人への記念品、贈り物として使うにはもってこいだと思います。